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エクスカーションお申込みの原則は「必要最少限」です

日本人乗船スタッフからの本音アドバイス

長年、外国客船にて日本人乗客のお世話にたずさわってきて感じることなのですが、日本人乗客がもっとも違和感や不安感をおぼえるのが「エクスカーション」ではないかと思います。
 
「寄港地観光はしたいけれど、ガイドの英語の説明は理解できないし…。かといって、個人で港から見どころまで移動するのも大変だし…」そのような声をよく耳にします。
 
せっかくの寄港地も、わからない英語の説明を聞きながらの散策では魅力が半減してしまいます。歴史や文化の説明も、意味がわからないと長く感じるものです。

 
以下に、外国客船の旅を最大限に楽しんでいただくために、ほとんどの日本人乗客の方々に向けた「本音アドバイス」をさせていただきます。
 
あくまでも「英語ガイドがよく理解できないこと」を前提としたアドバイスですが、私の経験から、日本人乗客の約80%の方がこれに該当するのではないかと思います。
 
じつは、オーシャニア・クルーズの寄港地には「個人散策に適したところ」が少なくありません。つまり、エクスカーションに参加するまでもない寄港地ということです。
 
まことに個人的な判断ではありますが、以下に地中海・ヨーロッパの主な寄港地を「個人散策向け(エクスカーション不要)」と「エクスカーション向け」に大別してみましたので、ご参考になさってください。
 
出発前にすべての寄港地でエクスカーションを申し込んでしまうのではなく、寄港地により、うまく使い分けるとよろしいかと思います。
 

<個人散策に適した寄港地の条件>
■港から街までが徒歩圏であるか、港から街までのシャトルバスが運行していること、またはタクシーでも手軽に移動できること
■街の規模が小さく、徒歩でも十分に回りきれること
 
<エクスカーションの参加に適した寄港地の条件>
■見どころ(行きたいところ)までの移動距離や時間が長く、交通手段の手配が個人ではやっかいなこと
■史跡や美術館、博物館など、入場時に団体のメリット(事前予約不要、列待ち不要など)が受けられること
■街の規模が大きく、個人の移動に手間ひまがかかること
 
個人乗船のための「港の位置」の情報
外務省海外安全情報のホームページ

★大好評:日本人スタッフによる寄港地散策サービスについて
★YOUTUBEによるエクスカーションのご参加手順


個人散策向け(エクスカーション不要)の寄港地

イタリアアマルフィ、ポルトフィーノ、ソレント、ベニス、ラ・スペツィア(鉄道利用でチンクエテッレへいく場合)
ギリシャサントリーニ島、ミコノス島、ロードス島(リンドスを除く旧市街)、アギオスニコラオス(クノッソスを除く市街)、コルフ島、ザキントス島、モネンバシア、テサロニキ(ヴェルギナ遺跡を除く)、ミティリニ
フランスサントロペ、カンヌ、マルセイユ(市街)、ボルドー
スペインバルセロナ(ランブラス通り界隈なら徒歩でOK)、バレンシア、マジョルカ(旧市街は徒歩圏)、ビルバオ、ラコルーニャ(市街のみ)
トルコイスタンブール(新市街は徒歩圏)、クサダシ(旧市街は徒歩圏、エフェソスを除く)、ボドルム
クロアチアドブロブニク(旧市街まで車で10分、到着後は徒歩散策が可能)ザダル(旧市街まではシャトルバスで10分、到着後は徒歩散策が可能)
モンテネグロコトル(港は旧市街の真正面。ピランへは車で25分)
北欧・北海方面ヘルシンキ、オスロ、アムステルダム、タリン
モナコモンテカルロ(王宮まで徒歩15分)
スロベニアコーペル(港は旧市街の真正面)

エクスカーション参加向けの寄港地

イタリアローマ(チビタベッキア港~ローマが車で50分)、リボルノ(フィレンツェ、ピサ、シエナ等)、ラ・スペツィア(ボート観光でチンクエテッレへいく場合)
ギリシャロードス島(リンドスまで車で50分、旧市街は徒歩圏)、アギオスニコラオス(クノッソスまで車で60分)、アテネ(市街まで車で25分)、テサロニキ(ヴェルギナ遺跡、街は徒歩圏)
フランスマルセイユ(プロバンスやアビニヨンなど郊外へいく場合。旧港エリアは徒歩またはシャトル圏内)
スペインバルセロナ(ガウディ作品群、聖家族教会など)、マジョルカ(バルデモサ。旧市街はシャトル圏内)、ラコルーニャ(サンチャゴデコンポステラ、旧市街はシャトル圏内)
トルコイスタンブール(旧市街まで車で10~15分、新市街は徒歩圏)、クサダシ(エフェソスまで車で30分、市街へは徒歩圏)
北欧・北海方面コペンハーゲン、ストックホルム、サンクト・ペテルブルク(ビザ要、エクスカーション参加の場合にはビザ取得不要)

個人散策の強い味方 ~ 乗り降り自由のHop on Hop off バスで見どころをめぐる

多くの寄港地で「港から街の見どころを周回するバス(Hop on Hop off)」がでています。

■定額制で乗降自由、乗り放題(1日券で15~30ドル程度)です。 
■1時間前後で同じルートを周回(街によっては数ルートあることもあります)します。 
■日本語のイヤフォンガイドが備わっていることもあります。 
■2階建てのバスのことが多く、天気のいい日にはルーフが開きます。 
■車内では「無料WIFI」が使えることもあります。 

利用上の注意とコツ:人気の停留所や基点(駅やホテル前)では、乗車待ちの客が多く、降車客が少ないと乗り切れないことがあります。まずは「一周」して、乗降ポイントをしっかりとチェックするといいでしょう。
●Hop on Hop off 情報サイト●